【2014衆議院選】3分でわかる戦略的投票 Strategic Voting


2014.12.14 衆議院選挙
3分でわかる戦略的投票"Strategic Voting"


学生による選挙解説サイト。選挙の争点、個別の政策の解説をしています。
選挙までに是非是非CHECK!!
http://www.sealds.com/


各選挙区の候補者情報はこちらを参照してください→http://senkyo.yahoo.co.jp/


各政党の政策等もCHECKしましょう!!


▷ 戦略的投票 ◁


 私たちは現在の安倍政権の打ち出す政策に対して明確な反対の意志を示すため、この選挙では、自民党の議席を減らすための「戦略的投票 strategic vote」を呼びかけます。現在の小選挙区制度のもとでは、トップの1人のみが当選し、残りの候補者すべてが落選するため、膨大な死票が発生します。つまり、似たような政策を掲げる多くの候補者が立候補すれば票が割れてしまい、組織票を持つ政党が有利になってしまいます。死票を避け、どうしても当選して欲しくない候補者を落選させるため、ときには積極的には支持できない候補者にも戦略的な票を投じる必要が出てきます。このように、「誰を勝たせたいか」というより、「誰を勝たせてはいけないか」という視点から投票することを、「戦略的投票」と呼びます。
 
 たとえば前回の衆議院選挙で、自民党の得票率は有権者全体の2割程度だったにもかかわらず、8割の議席を占めるという結果となりました。データを検証すれば、野党に投じられた票の総数は、実は自民党に投じられた票の数よりも多かったことがわかります。本来であれば類似する政策を掲げる野党同士が選挙協力し、候補者を絞ることで死票を減らし、適切な民意を反映した議席バランスの獲得を目指すべきです。しかし、それができない現在、投票をする私たち有権者側が、戦略的に考え、冷静な投票行動をとることが求められています。ベストが無理ならばベターを選び、ワーストな候補者を落とすためなら鼻をつまんでセカンド・ワーストに投票する、したたかな戦略性を持ちましょう。私たち有権者が賢くなることこそが、日本の民主主義の成熟の第一歩です。

 以下では戦略的投票の具体的な手法を紹介します。

 【小選挙区の場合】
 各新聞社の特設サイトなどで自分の選挙区の候補者、その選挙情勢などをチェックしてください。そして、1)与党の候補者に対抗する有力な野党候補がいる場合は、その候補者に票が集まるように投票してください。2)与党候補者の当選が確実とされる選挙区においては、自分が信じる現政権に対抗する候補者に投票してください。たとえ当選しなくても、対立候補の得票数が上昇することによって、与党にプレッシャーを与える事ができます。最近「白票こそ意志表示」といった幼稚な主張をする団体も登場していますが、白票は無効票としてカウントされるため、政治には一切影響力を持ちません。自分で選んだ候補者名を書き込みましょう。

 【比例区の場合】 
 比例区の場合は、基本的には死票は出ません。安倍政権に対して対立的な政策を打ち出す野党のうち、自分が最も信頼できる政党に投票してください。

* 私たちは特定の政党を支持するわけではありませんが、今回の選挙では、安倍政権の打ち出す政策に明確な反対を示す中道〜リベラル左派政党への戦略的投票を行うべきだと考えます。ただし、選挙区の状況によっては、右派〜中道政党に属する候補者への戦略的投票も必要となる場合もあります。右派〜中道政党の候補者、支持者のなかにも、現在の安倍政権の方向性に疑問を持つ方々はいるはずです。次回の選挙までに、自民党が現在の政策を修正し、同時に立憲主義や再分配、理念的な外交政策を掲げる、包括的なリベラル勢力の受け皿が誕生することを願います。